「国民年金と厚生年金は、何が違う?」
「将来の年金を増やす方法はある?」
公的年金は、制度名や条件が多く、何から確認すればよいのか分かりにくいものです。
おじ「付加・繰下げ・加給……似た言葉で頭が満員ですな」
ねこ「“土台・上乗せ・増やす制度”に分けると見やすくなりますぞ🐾」
この記事では、国民年金・厚生年金の基本と、年金を増やせる3つの制度を初心者さん向けにまとめます。
📌この記事でわかること
✅ 国民年金と厚生年金の違い
✅ 2026年度の老齢基礎年金額
✅ 付加年金・繰下げ受給・加給年金の仕組み
✅ 年金記録や見込額の確認方法
✅ 分からないときの相談先
✅先に結論|公的年金は「土台+上乗せ」
日本の公的年金は、ざっくり次の2階建てです。
✅ 国民年金:日本国内に住む20歳以上60歳未満の人が加入する土台
✅ 厚生年金:会社員・公務員などが加入する上乗せ
さらに、条件が合えば次の制度で年金を増やせます。
✅ 付加年金:国民年金保険料に月400円を上乗せ
✅ 繰下げ受給:受け取り開始を遅らせて増額
✅ 加給年金:扶養する配偶者や子がいる人の厚生年金に加算
まずは、ねんきん定期便やねんきんネットで、自分の加入記録と見込額を確認することから始めましょう。
🏢年金が分からないときの相談先
相談先は、主に次の3か所です。
✅ 年金事務所・街角の年金相談センター
→ 年金記録、受給見込額、繰下げ受給、加給年金など
✅ 市区町村の国民年金窓口
→ 国民年金への加入、付加年金、保険料の免除・納付猶予など
✅ 勤務先の人事・総務
→ 厚生年金への加入状況や、入社・退職時の手続きなど
制度名が分からないときは、
「自分の年金記録と、将来の受取見込額を確認したいです」
と伝えれば大丈夫です。
🧾国民年金と厚生年金の基本
公的年金には、主に次の3つの保障があります。
✅ 老齢年金:原則65歳から、生きている間の生活を支える
✅ 障害年金:病気やけがで生活や仕事が制限されたときに支える
✅ 遺族年金:加入者などが亡くなったときに遺族を支える
年金額は、賃金や物価の変動などをもとに毎年度見直されます。
🧱国民年金|すべての人の土台
日本国内に住む20歳以上60歳未満の人は、原則として国民年金に加入します。
2026年度の老齢基礎年金の満額は、昭和31年4月2日以後生まれの人で、月額7万608円・年額84万7,300円です。
これは、20歳から60歳までの40年間、保険料をすべて納めた場合の金額です。未納や免除の期間などがあると、実際の受取額は変わります。
🏢厚生年金|会社員・公務員などの上乗せ
厚生年金に加入する人は、将来、原則として老齢基礎年金+老齢厚生年金を受け取ります。
老齢厚生年金の金額は、主に加入期間と働いていたときの給与・賞与によって変わります。
自分の見込額は、ねんきん定期便やねんきんネットで確認しましょう。
➕付加年金|月400円で老齢基礎年金を増やす
付加年金は、国民年金保険料に月400円を上乗せして、将来の老齢基礎年金を増やす制度です。
対象は、主に国民年金の第1号被保険者と、65歳未満の任意加入被保険者です。
会社員・公務員などの第2号被保険者、扶養に入っている第3号被保険者、国民年金基金の加入者などは対象外です。
保険料の免除・納付猶予・学生納付特例を受けている人も、原則利用できません。
※産前産後免除の期間は、付加保険料を納められます。
いくら増える?
付加年金の年額は、次の式で計算します。
200円×付加保険料を納めた月数
10年間(120か月)なら、支払額は4万8,000円、増える年金は年2万4,000円です。
単純計算では、約2年間受け取ると支払額と同程度になります。
申し込みは、市区町村の国民年金窓口、年金事務所、マイナポータルから行えます。
原則として申し出た月分からで、過去へさかのぼって加入することはできません。
⏳繰下げ受給|受け取りを遅らせると増える
老齢基礎年金と老齢厚生年金は、原則65歳で受け取らず、66歳以後75歳まで受け取り開始を遅らせられます。
増額率は1か月につき0.7%で、その後も変わりません。
✅ 70歳から受給:42%増
✅ 75歳から受給:84%増
65歳時点で月10万円なら、単純計算で70歳開始は月14万2,000円、75歳開始は月18万4,000円です。
老齢基礎年金と老齢厚生年金は、どちらか一方だけを繰り下げることもできます。
※昭和27年4月1日以前生まれなど、一部の人は上限70歳・最大42%です。
⚠️繰下げ受給の注意点
✅ 繰下げ中は年金を受け取れない
✅ 加給年金や振替加算は増額されず、待機中は受け取れない
✅ 税金・健康保険料・介護保険料などが増える場合がある
✅ 在職老齢年金による支給停止が影響する場合がある
✅ 特別支給の老齢厚生年金には繰下げ制度がない
生活費、健康状態、働き方などによって向き不向きが変わるため、増額率だけで決めないことが大切です。
👨👩👧加給年金|扶養する配偶者や子への上乗せ
加給年金は、一定の条件を満たす配偶者や子がいる人の老齢厚生年金に加算される制度です。
主な条件は、厚生年金の加入期間が原則20年以上あり、65歳になった時点などで生計を維持している配偶者や子がいることです。
配偶者は原則65歳未満、子は原則として18歳になった年度の3月31日までが対象です。1級・2級の障害がある子は20歳未満まで対象になります。
2026年度の加給年金額
✅ 配偶者:年24万3,800円
✅ 1人目・2人目の子:各年24万3,800円
✅ 3人目以降の子:各年8万1,300円
配偶者分には、年金を受け取る人の生年月日に応じた特別加算が付く場合があります。
昭和18年4月2日以後生まれの人は、特別加算を合わせて年42万3,700円です。
配偶者が一定の老齢厚生年金を受け取る権利を持つ場合や、障害年金を受けられる場合などは、支給停止になることがあります。
条件が細かいため、年金事務所で「加給年金の対象になりますか?」と確認しましょう。
📝今日やることリスト|まずは1つでOK
✅ ねんきん定期便を手元に出す
✅ ねんきんネットで加入記録を見る
✅ 記録に漏れや誤りがないか確認する
✅ 第1号被保険者なら付加年金を確認する
✅ 65歳が近い人は繰下げ受給と加給年金を確認する
最初は、加入記録が正しいかを見るだけでも大丈夫ですぞ。
❓年金制度まとめ(前編)|よくある質問5つ
Q1.国民年金と厚生年金の違いは何ですか?
A.ざっくりいうと、「土台+上乗せ」です。
国民年金はすべての人の土台、厚生年金は会社員・公務員などの上乗せです。会社員などは原則、老齢基礎年金+老齢厚生年金を受け取ります。
Q2.年金はいくらもらえますか?
A.2026年度の老齢基礎年金は、40年間納めた場合の満額で原則月7万608円です。
厚生年金は加入期間や給与・賞与によって変わります。見込額は、ねんきん定期便やねんきんネットで確認しましょう。
Q3.年金は何歳からもらえますか?
A.老齢基礎年金・老齢厚生年金は、原則65歳からです。
希望すれば、60~64歳の繰上げや、66~75歳の繰下げも選べます。ただし、繰上げによる減額は原則一生続きます。
Q4.付加年金は誰でも入れますか?元は取れますか?
A.主に自営業・フリーランスなどの国民年金第1号被保険者や、任意加入している人が対象です。
月400円を納めると、年額=200円×納付月数が上乗せされます。2年間受け取ると支払額と同額、2年を超えるとプラスになる計算です。
※国民年金基金の加入者や、保険料の免除・猶予中の人などは原則利用できません。
Q5.繰下げ受給は、全員やったほうが得ですか?
A.必ず得になるとは限りません。
年金額は増えますが、受給開始までの生活費が必要です。税金・保険料、加給年金、健康状態などでも向き不向きが変わります。
損益分岐の年齢だけで決めず、迷ったら年金事務所などで自分の見込額を確認しましょう。
✅まとめ|まずは自分の年金記録を確認しよう
公的年金は、国民年金を土台として、会社員や公務員などには厚生年金が上乗せされます。
さらに、条件が合えば、付加年金・繰下げ受給・加給年金で受取額を増やせます。
ただし、利用できる制度や有利な受け取り方は人によって違います。
おじ「全員に同じ必勝コマンドがあるわけではないんですな」
ねこ「まず記録を確認して、自分に関係する制度だけ見ればOKですぞ🐾」
最初の一歩は、ねんきん定期便を開くこと。または、ねんきんネットへログインすることです。
📚保険料の支払いが難しいときに確認したい制度
国民年金保険料を払うのが難しいときは、未納のまま放置せず、免除・納付猶予・学生納付特例を確認しましょう。
遺族年金や追納制度も含め、詳しくは関連記事の「年金制度まとめ(後編)|遺族年金・免除・猶予・追納」で解説しています。
またね ノシノシ
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📌本記事は、2026年8月15日時点の公式情報をもとに作成しています。
年金額、対象条件、申請方法などは、年度や個人の加入状況によって異なる場合があります。
手続き前に、日本年金機構・ねんきんネット・年金事務所などで最新情報をご確認ください。
🐾 固定費の見直しも気になる方へ
👉 固定費見直しの「順番」まとめ(全14記事)はこちら

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